古都奈良の新年を飾る炎の祭典
奈良県若草山「山焼き」
奈良の若草山は標高342m、3つの山が重なっていることから、三笠山とも言われています。その若草山の山焼きの行事は、 山に火を入れ山全体を燃やしてしまうという古都奈良の新年を飾る炎の祭典です。 宝暦10年(1760年)に奈良の興福寺、東大寺、春日大社の領地争いが元で始まったのが起源と言われていますが定かではありません。 現在は成人の日の前日に行われており毎年多くの観光客が訪れます。
関西に春を呼ぶ行事
東大寺二月堂「お水取り」
正式な名称は修二会といいます。旧暦の2月に行われたことからこの名前がついています。3月の初めから中頃にかけて行われ、「関西に春を呼ぶ」行事であるといわれる。名前から水の行と想像しますが、どちらかといえば火の行です。この行法は東大寺の二月堂の本尊、十一面観音に、僧侶たちが世の中の罪を一身に背負い、一般の人々に代わって苦行を引き受ける者となり、苦行を実践し、国家安泰等を祈る祈願法要です。752年に始めって以来一度たりとも欠かしたことのない不退の行法です。